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焼却炉設備のダクト更新作業

2020-03-28
カテゴリ:修理全般

集塵装置の必要性

集塵ダクト老朽化
集塵ダクト老朽化
こんにちは
ようこそ 山十産業へ
 いつもありがとうございます。


 今回は焼却設備のメンテナンスについて

廃棄物を焼却して燃焼物が燃えると
その灰分の一部がばい塵となって
煙突から飛散するので
 集塵装置が必要になります。

 

集塵方法は大きく分けて4方式

焼却炉の集塵ダクト
焼却炉の集塵ダクト
集塵方法はいくつかあります。
サイクロン方式 スクラバー方式 
静電気方式 そしてバグフィルター方式。

今回はバグフィルター方式の為
燃焼ガスの冷却装置を通過してくる関係で
腐食性ガスによって
 ダクトが傷んでしまいます。

 

定期的な更新作業

集塵ダクトの老朽化
集塵ダクトの老朽化
そこで 定期的な更新工事が必要となります。
保温材で巻かれていることがほとんどで、
腐食度合いがわかりづらいこともあります。
これは、しっかり交換スケジュールを
 たてる必要があります。


 

スクラバー後の集塵口の交換

排気ダクト老朽化
排気ダクト老朽化
冷却水を通って生きた排気ガスは
腐食性ガスが含まれており
この部分は傷みやすいところでもあります。
燃焼物のなかには 塩化ビニールがふくまれており
塩素ガスが発生します。
 これが実にやっかいなしろものらしい。

 

集塵口の定期交換

集塵ダクト吸い込み口の老朽化
集塵ダクト吸い込み口の老朽化
腐食性ガスがふくまれている排気の吸い込み口は、
まだ高温の場合があるので部分的にキャスティングされております。
この腐食性ガスはキャスティングすら
はぎとる力もあるときいており
過酷な使用条件下にあると推測されます。

煙道ダクトの腐食予防

 
腐食をなるべくさせない為に
材料や表面処理で工夫をされています。
 素材では ステンレス310 316など

表面加工では アルマー加工や
キャスティング
塗装では 耐熱塗料
腐食性ガスとの闘いの為
さまざまな工夫をされております。

温度差による膨張の調整役金属ベローズ

金属ベローズ
金属ベローズ
これだけ長いダクトを設置して感じるのは
焼却炉からバグフィルターまでの
温度差による膨張をどこで調整しているのか。
保温材をとってみてわかります。
 立派なベローズがついております。

 

やりがいのある仕事

このところ異常気象で 
集中豪雨や台風による住宅の浸水で
家財道具などの焼却物が増えております。
民間の焼却設備の昼夜を問わず
 頑張っている姿には
頭がさがります。
我々もできることは、こういうことで
 社会貢献していきます。




 
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