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ミキサー車の残コン処理はお速めに!

2022-12-13
ミキサー車の ドラムのなかには2枚の螺旋状の羽があります。
日頃のメンテナンスの一環に残コン除去お願いします。
驚くほど長持ちします。
なぜなら

生コンクリートが作られた当初はアルカリ性であり、
pHも12から13.5という強アルカリ状態にあります。

この状態が保たれていれば螺旋ブレードは錆びませんが、
pHが下がり中性化してくると腐食が始まります。

ドラム内部がさびなかったり残コンが残っても初期のうちに斫りする場合
強アルカリにブレードやドラムが接しているのに錆びないというのは、
鉄鋼材料の表面が不動態化して薄い酸化被膜ができているからです。

これは水和酸化物とも言われますが、
鉄鋼系は強アルカリ環境に置くとこの不動態化によって
それ以上腐食が進まないようになります。
(鉄筋コンクリートがこの状態)
このミキサー車ドラムに残されたセメントペースト内には、
凝固の過程で入った空気や凝固収縮によって
小さな孔がたくさんできることが知られています。

この小さな孔は、作られた当初は水酸化カルシウムやアルカリ成分で満たされていますが、
時間が経つにつれ、徐々にこの孔から腐食や錆の原因となる酸素、
二酸化炭素、水、塩化物イオンが浸入してきます。

この浸入物とセメントペースが反応すると、
劣化がはじまります。

特に洗浄の際に毎回水であらわるという特性により
二酸化炭素や酸素、水分というのは、
コンクリートに存在する小さな孔から少しずつ内部に入っていきます。

これはコンクリートの中に存在する水分に溶けこんで、
遊離炭酸を生成して強アルカリ状態にあるコンクリートの
環境を中和して中性化していってしまいます。

中性化はコンクリートを脆くする作用ももたらすことから、
亀裂の発生を誘発することもあり、こうした亀裂がまた遊離炭酸の生成を助けて、
さらに中性化が進むという悪循環に陥りがちです。

中性になっていき、それがドラムシエルまで到達してしまうと、
シェルの表面に形成されている不動態被膜が破壊されていきます。

逆に言えば、
コンクリートが置かれた環境によって不動態被膜が破壊されていくことで、
ドラムシェルやブレードのに錆が発生してきます。

長年の残コンの放置がドラムシェルの穴あきを誘発します。
山十産業では、ミキサー車(生コン車)のドラムの修理を行なっております

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